新製品ニュース-世界初、パソコンテレビX1誕生。 昭和57年10月

シャープのTV事業部から出たものすごい表現力のパソコン

赤のイメージが強いX1ですが
赤、白、シルバーの三色展開です



シャープ-パソコンテレビX1誕生 昭和58年3月

TV機能のないCRTモニターもあるようです。文字等をくっきり見たかったらこちらを使う方がいい?

当時のパソコン少年からは「TVとパソコンが同時に両方手に入る」夢のようなマシンでした

こんなきれいな画面は実現できたのでしょうか?
背景の空のグラデーションがスーパーインポーズ、手前の立体カラーバーがパソコンのグラフィックでしょうか
デジタル8色すべて使わないと再現できなさそうな画像ですが
スーパーインポーズだと一色減りますよね……


スーパーインポーズの機能が紹介されています

大学のころ同級生にX1ユーザーがいて、少し触らせてもらったことがあります。
テロップがスムーズにスクロールして登場するデモか何かを見たと記憶しています
なんと「TVの画像に対してX1の表示ライン数を減らして足らない分、マイフレームずれていく」という裏技のような方法で動作させていたようです

X1は表現力がすごい、と評判でしたが初代CZ-800Cは、グラフィックV-RAMが別売りでした
V-RAMがないとグラフィック機能が使えず、市販のゲームの動作もままなりませんでした

X1の多色PCG(プログラマブルキャラクタージェネレーター)は当時のパソコン少年には憧れでした
縦横ともに倍角表示できるとか地味に充実しています
X1のウイークポイントの一つは、音楽演奏などに使えるタイマー割込みが存在しなかったこと
もう一つはG-VRAMがIOポートにつながっていてさらに変則的な並びだったことでしょうか


X1のキーボードは、TVのコントロールもできます。テンキーを使ったショートカットみたいなのもあるようで、当時ユーザーがさらっと操作してたのには嫉妬したものでした

フルセット(?)のX1

システムラックまであります。プリンタ用も含めて2種類

パソコンテレビX1周辺機器カタログ





X1turboシリーズ

8bit機なのに、漢字表示ができるパソコンX1turbo

TEXT-VRAMに漢字コードを格納すると16×16ドットの日本語が表示されるマシンです。
グラフィック画面に日本語を描画するマシンは数ありますが 8bitマシンで漢字VRAMを持つ機種は数が少ないと思います
MZ-3500、後のMZ-2500くらいでしょうか